先発左腕・ロドリゲスにエンゼルスなど複数の球団が興味を示す

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスからFAとなった先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスに対してエンゼルスなど複数の球団が興味を示しているようだ。ロドリゲスはレッドソックスからクオリファイング・オファーを提示されており、日本時間11月18日の返答期限までに同オファーの受諾を選択する可能性もある。また、レッドソックスはロドリゲスに複数年契約のオファーを提示したことが報じられており、複数の形でロドリゲスとの再契約を模索しているとみられる。

現在28歳のロドリゲスは2015年にメジャーデビューしていきなり2ケタ勝利(10勝)をマークし、2018年に13勝を記録するなど徐々にステップアップ。2019年には34試合に先発して203回1/3を投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振の好成績を残すなど、大きな飛躍を遂げ、サイ・ヤング賞の投票では6位にランクインした。昨季は新型コロナウイルスに起因する心筋炎で全休したが、今季は惜しくも規定投球回には届かなかったものの、13勝を挙げて復活。メジャー6年間で64勝39敗、防御率4.16をマークしている。

そのロドリゲスには少なくとも3球団以上(レッドソックスを含めると4球団)が興味を示しており、エンゼルス、タイガース、ブルージェイズの名前が報じられている。エンゼルスとタイガースはブルージェイズからFAとなったロビー・レイにも興味を示しているとみられ、複数の先発左腕を補強ターゲットにしている模様。ブルージェイズはレイとスティーブン・マッツがFAとなっており、この両左腕が今季投げた344イニングの穴を埋める存在としてロドリゲスの獲得を検討しているようだ。

レッドソックスがクオリファイング・オファーを提示しているため、他球団がロドリゲスを獲得する場合、来年のドラフトにおいて指名権の喪失が発生する。通算防御率4点台、規定投球回到達1度の左腕をドラフト指名権を失ってまで獲得する必要があるか、各球団は慎重に検討することになりそうだ。

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