上越市で「なくそテ原発」 原発事故 関心の薄れに警鐘

 「つなげよう脱原発の輪 上越の会」が主催するイベント「なくそテ原発2021講演会IN上越」が14日、上越市下門前のリージョンプラザ上越で開かれた。

 同日は福島第1原子力発電所の事故に関する取材活動を展開する夫婦漫才コンビ、おしどりマコ&ケンさんが「関心と監視は、未来と社会を守る防災リュック」と題して講演した。

おしどりマコ&ケンさんが原発事故をめぐる諸問題について講演した

 二人は東京五輪と原発問題について、汚染水の漏えいが判明した平成25年に開催が決定したこと、今年の開催中、廃炉作業の多くが周知なく中断したことを紹介。事故への関心が社会からなくなりつつあり、報じられるべき情報が国民に伝わっていない現状について警鐘を鳴らした。マコさんは「まずは半径5メートルにいる人と触れ、身近な環境を変えること。そこに社会を変えるきっかけがある」と呼び掛けた。

 この後は新潟国際情報大の佐々木寛教授による講演動画が放映された。

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