酒井宏樹「もっと早く治ると思っていた」 森保監督「試合はできる」 右足負傷めぐり見解に相違

DF酒井宏樹(東スポWeb)

カタールW杯アジア最終予選オマーン戦(16日)を前に、負傷している日本代表DF酒井宏樹(浦和)の回復状況を巡って、本人と森保一監督との間で見解に相違が出ている。

酒井は招集前から右足付け根を痛めており、11日のベトナム戦はベンチ外。オマーン戦に向けて15日にオンラインで取材に応じた酒井は患部の状態について「練習の中でもやれることが増えてきて、自分としては上がってきている」としつつも「ただ、骨とかではなく筋肉系なので。すごく慎重にやっている」とトーンが上がらない。

オマーン戦に合わせる当初の予定どおりかとの問いにも「いえいえ、全然。もっと早く治ると思っていた。これに関しては、けがはまったく先が読めないもの。当初考えていたものとは全然違う。そこは本当に申し訳ない」とプレーできるかは微妙というのが本音のようだ。

「強いインテンシティーを出せるか、本来の満足するパフォーマンスが出せるかが僕の判断基準。試合に出たいとか、多少根性出して強引にでも試合に出るとか、そういうのではない。そういう判断ができるかが、本当のプロとしての責任だと思う」と中途半端な状態でプレーする意思はない。

一方で、公式会見に出席した森保監督は酒井について「酒井の回復状況に関しては、昨日すでに試合形式のトレーニングにも入っているので、今日のトレーニングを見極めたうえで試合のメンバー入りするかどうか考えたい。その選択肢には入っている。もう試合はできるというところまで回復している」と起用可能を強調した。

不動の右サイドバックの酒井はチームの命運を左右するだけに、その動向に注目が集まる。

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