遊撃手獲得目指すアストロズ コレアとシーガーは予算オーバーか

「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、アストロズは他球団や各代理人に対して「2022年以降も全力で優勝を狙いにいく」ことを明言しているという。すでにジャスティン・バーランダーと実質2年5000万ドルの再契約で合意したアストロズだが、問題はカルロス・コレアがFAとなった遊撃のポジション。オルニー記者によると、コレアとコリー・シーガーはアストロズの予算範囲外である可能性が高く、マーカス・セミエン、トレバー・ストーリー、ハビアー・バイエズの3人がメインターゲットとなっているようだ。

今オフは5人のスター遊撃手(コレア、シーガー、セミエン、ストーリー、バイエズ)が同時にFAとなり、多くの球団が遊撃手の補強を検討している。このうち、コレアとシーガーの2人は総額3億ドル規模の超大型契約を得ることが予想されており、アストロズの予算範囲外であるとみられる。アストロズがコレアの引き留めに向けて提示した最新のオファーは5年1億6000万ドルだったと言われており、コレアが希望条件を大幅に引き下げない限り、再契約が実現することはないだろう。

「MLBトレード・ルーマーズ」はセミエンが得る契約を6年1億3800万ドル、ストーリーは6年1億2600万ドル、バイエズは5年1億ドルと予想しており、この3人ならアストロズの予算範囲内に収まるとみられる。テキサス州出身のストーリーはレンジャーズと交渉を行ったことが報じられており、同じテキサス州に本拠地を置くアストロズも移籍先の有力候補の1つとなるかもしれない。

また、アストロズは中堅手のグレードアップのためにスターリング・マーテイの獲得を検討していることも報じられている。ジョージ・スプリンガーがFAで退団し、今季は複数の若手選手を併用。そのなかでチャス・マコーミックやジェイク・マイヤーズが台頭してきたが、俊足好打のマーテイを獲得し、大幅なグレードアップを実現することになるのだろうか。

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