「江ノ電サブレ」マイアミ製菓が破産 コロナで観光客激減、4月に営業停止

江ノ電サブレ

 帝国データバンク横浜支店によると、藤沢・江の島エリアの土産品「江ノ電サブレ」で知られるマイアミ製菓(神奈川県藤沢市)が22日までに、横浜地裁から破産手続きの開始決定を受けた。新型コロナウイルス禍での観光客の激減を受け、経営する洋菓子店を4月に閉店していた。負債は約4億1300万円。

 同支店によると、1960年創業の同社は、江ノ島電鉄江ノ島駅近くで洋菓子店「ラ・プラージュ・マイアミ」を運営。電車を模した主力商品の江ノ電サブレをはじめ、地元産のシラス入り焼き菓子などを手掛け、2004年7月期には売上高約1億7200万円を計上していた。

 近年も1億円台の売り上げを維持していたものの、新型コロナの感染拡大で江の島を訪れる観光客が激減し、20年7月期は約6千万円に急落。この間に百貨店での催事販売に注力したものの立て直しには至らず、今年4月30日に店舗を閉じて営業を停止していた。

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