ソフトバンク・ドラ1風間球太は投手で62年ぶり背番号1 300勝&沢村賞目標に「とにかく特訓」

仮契約した風間球打。背番号は1に決まった(東スポWeb)

「鷹の1番」の誕生だ。ソフトバンクのドラフト1位・風間球打(きゅうた)投手(18=ノースアジア大明桜)が22日、東京都内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1100万円(いずれも金額は推定)で合意し仮契約を結んだ。

入団交渉を終え、会見場に姿を見せた18歳右腕は「プロ野球選手になるという実感がわいている。すごくいい評価をしてくださってうれしい」と表情を緩ませた。同球団の投手としては実に62年ぶりとなる背番号1をつけることになり「1番を背負わせてもらうので『1』という自覚をもって、チームの中でも一番活躍できるようになりたい」と物おじすることなく堂々と言い切った。

高校時代と同様、プロの世界でもエースナンバーの「1」を授かった。だからこそ球団側からの期待値の高さに加え、強い責任感も早い段階から自覚している。「本当に自分でいいのかという思いもあるが、球団の方も『そこは期待している。全然問題ないから』と言ってくださった。300勝を目標に球速にもこだわりを持って、長年プロで活躍できるように。そして年間で何十勝もして、いろんな賞も取れるようになりたい」と世代最速157キロを誇る右腕らしく、でっかい抱負を語った。

くしくも、この日は選考委員会による沢村賞の発表日。完投型先発投手に贈られる栄光の賞についても質問がおよぶと「1回だけではなく、何回でも取りたいという気持ちでやっていきたいと思う」と頼もしい発言も飛び出した。

チームの中で目標とする選手を問われ「千賀投手」と即答。ただ、憧れの世界に飛び込むからといって浮き足立っている気持ちはみじんもない。今後のビジョンについても18歳右腕は「下半身とかが細いほうなので、とにかく特訓する。軸をしっかりできるように。できれば1年目でも投げてみたいが、まずは自分の実力を分かってから投げたい。2、3年目あたりで試合にしっかり出られるように、そういう体づくりをしていく。まずはキャンプとかでついていけるような体力をつけていきたい」と明快に応えた。

威風堂々とした姿勢と力強い言葉で18歳とは思えぬオーラと存在感を早くも示した。「鷹の1番」には栄光の背番号に負けない、輝ける未来が待っていそうだ。

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