柏崎刈羽原発 不祥事や安全対策説明、市民の声聞く 東京電力HD 25日までコミュニケーションブース

 東京電力ホールディングス(HD)新潟本社(新潟市中央区)は22日から25日の午前10時から午後4時まで、上越市西本町3の直江津ショッピングセンターエルマールで、柏崎刈羽原子力発電所で発生した一連の不祥事や安全対策について説明、市民の声を聞く「コミュニケーションブース」を設けている。

スマートフォンに映し出される映像と社員の説明で、柏崎刈羽原発の安全対策を知る市民

 同原発では昨年9月、同社社員が他人のIDカードを利用して中央制御室に入室する問題が発生。さらに今年2月、核物質防護設備の侵入検知器損傷が発覚し、原子力規制委員会から安全性について最低の評価を受けた。

 市民は窓口で同社社員から話を聞いたり、アンケートに意見を記入し提出したりすることができる。寄せられた意見は、後日ホームページで回答することにしている。他に同原発で取り組む安全対策や構内の状況を、同社社員の解説とともにVR(仮想現実)で見ることができる。

 コミュニケーションブースの担当者は「訪れた人それぞれから普段考えていることを聞き、企業活動に反映したい」としている。

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