冬の便り 雲仙・妙見岳で今季初めて霧氷

今季初観測された霧氷を楽しむ行楽客=雲仙市、妙見岳

 長崎県雲仙市の妙見岳(標高1333メートル)で23日、今季初めて霧氷が観測された。地元で「花ぼうろ」と親しまれる本格的な冬の便り。例年この時期から見られる。
 霧の水分が風に吹かれて氷の結晶になり、木々の枝に付着する現象。霧、風、気温0度以下の3条件がそろえば来年3月上旬ごろまで楽しめる。
 雲仙ロープウェイによると、山頂に近い妙見岳駅では早朝まで雪が降り、午後1時ごろに霧氷ができたという。長崎県諫早市内から友人と2人で妙見岳展望所を訪れた宮副望さん(37)は「キラキラしてとてもきれい。風が強くて、まつげに(霧氷が)付きそう」と寒さに声を震わせつつ笑顔で話した。

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