民間の神奈川県民のボーナス、今冬は3年ぶりアップ 業績改善で

 浜銀総合研究所(横浜市西区)は25日、民間企業に勤める神奈川県民1人当たりの今冬のボーナスが前年比0.4%増の44万7千円になるとの見通しを発表した。冬のボーナスとしては3年ぶりの増加。企業業績の改善が要因という。

 規模別では、大・中堅企業を含む県内在住従業員30人以上の県内事業所が0.1%増の44万5千円、中小企業を含む同30人未満の事業所が1.2%増の30万1千円と予測した。

 業種別では、主に製造業の業績が大きく改善。世界経済の回復に伴い、自動車などの製品輸出が戻ってきているという。

 浜銀総研の担当者は「大企業は今期の実績が来夏のボーナスに反映されるため、今冬のボーナスの伸び率は弱い」と説明。「ボーナス支給額が大きく伸びない中、原油価格の高騰により、今冬の個人消費を押し上げる力はない」との見解を示した。

© 株式会社神奈川新聞社