レクナが募集した被爆前の長崎の写真 1000枚超 HPで13枚公開

© 株式会社長崎新聞社

「写真を集める過程も、被爆体験の継承という一つの手段になり得る」と語る林田特任研究員=長崎市文教町、長崎大核兵器廃絶研究センター

 長崎大核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)は26日、被爆前の長崎の写真を募集しデジタル教材などにする新事業(3カ年)について、本年度の中間報告をした。7月下旬に募集を始め、県内外の被爆者や遺族ら10人から、戦地に赴く前の人々の様子など千枚以上の写真が寄せられた。同日からレクナのホームページ(HP)で13枚を公開し、引き続き写真提供を呼び掛けている。
 レクナは本年度、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館からの受託事業として、被爆前の長崎の写真などを調査している。寄せられた写真などは、大学生を対象にした講座など教育の場で活用する。長崎原爆前後の航空写真を3次元化し、双方を比較できるデジタル教材を開発するとも明らかにした。
 公開した13枚は全て長崎市内の写真で、飛行予科練習生(予科練)に行く友人たちを見送る会の様子や市内の町並み、三菱関連の施設など。記者会見で林田光弘特任研究員(29)は提供者に写真にまつわる話を聞く過程で「普通に被爆証言を聞くだけでは出てこない生活の様子」などがあり、「写真を集める過程も、被爆体験の継承という一つの手段になり得る」と意義を強調した。