ストローマンがメッツに失望? 「メッツは僕を欲しがっていない」

メッツは日本時間11月27日にエドゥアルド・エスコバー、マーク・キャナ、スターリング・マーテイの3選手との契約合意が報じられ、野手の補強をほぼ完了したとみられている。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、メッツのフロントオフィスは現在、先発投手の獲得に注力しているようだ。そんななか、メッツからFAとなった先発右腕マーカス・ストローマンは「僕はメッツに戻りたいと思っている。でも、彼らは他の投手を好んでいるんだ」とツイートし、波紋を呼んでいる。

現在30歳のストローマンは新型コロナウイルスのパンデミックのなかで行われた2020年シーズンの出場を辞退したものの、今季は33試合に先発して179イニングを投げ、10勝13敗、防御率3.02、158奪三振を記録。勝ち星には恵まれなかったが、防御率はリーグ8位の好成績だった。ブルージェイズ時代の2017年にもリーグ4位の防御率3.09をマークした実績があり、200イニング前後と防御率3点台前半を計算できる好投手である。

メッツは昨オフ、シーズン全休のストローマンに対してクオリファイング・オファーを提示し、ストローマンはそれを受諾して1年1890万ドルで残留。今オフ再びFAとなり、複数年の大型契約を目指している。「MLBトレード・ルーマーズ」のティム・ディアークス記者によると、ストローマンに興味を示しているチームのなかにメッツも含まれているが、メッツはマックス・シャーザーやケビン・ゴーズマンとの契約交渉を優先しているとの報道もあり、ストローマンのもとにメッツの熱意は届いていないようだ。

ストローマンは「来年もメッツに戻りたいと思っている。僕はニューヨークで投げられることを証明した。他の投手はニューヨークのプレッシャーに負けてしまうことが多い。しかし、ある情報筋によると、(メッツの)フロントオフィスは市場に出ている他の投手を好んでいるようだ。最終的にどのチームへ行ったとしても、僕は活躍してみせるよ」とツイート。さらに、このツイートを引用し、「ある情報筋というのは僕のことだよ」と付け加えた。

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