レイズがクルーバーと1年契約 800万ドル+出来高で最大1300万ドル

シェーン・マクラナハン、ドリュー・ラスムッセン、ルイス・パティーニョ、シェーン・バズといった若手先発投手が台頭しているレイズは今オフ、経験豊富なベテラン投手の獲得を目指していたが、ヤンキースからFAとなったコリー・クルーバーと1年契約で合意したようだ。年俸は800万ドルと報じられており、出来高の条件をクリアした場合、最大1300万ドルになるという。なお、レイズはジョーダン・ループロウを放出して40人枠が1枠空いているため、他の選手をロースターから外すことなくクルーバーを獲得できる。

現在35歳のクルーバーは、今季ヤンキースで16試合に先発して80イニングを投げ、ノーヒッターを含む5勝3敗、防御率3.83、82奪三振を記録。インディアンスからFAとなり、ヤンキースと1年1100万ドルで契約して復活を目指したシーズンだったが、3年連続の故障離脱となり、完全復活を遂げることはできなかった。インディアンス時代にはシーズン18勝以上を4度マークし、最多勝2度、最優秀防御率1度、オールスター・ゲーム選出3度、サイ・ヤング賞2度といった輝かしい実績を残している。

レイズがクルーバー獲得を狙ったのは今回が初めてではない。レイズは昨オフ、チャーリー・モートンのオプション行使を見送り、ブレイク・スネルをトレードで放出したため、先発投手の補強が必要となり、クルーバー獲得を目指していた。しかし、クルーバーは1年1100万ドルでヤンキースと契約することを選択。レイズは2年連続のラブコールでクルーバー獲得を実現させた。

レイズはエース右腕のタイラー・グラスノウがトミー・ジョン手術により来季はほとんど投げられない可能性が高いため、24歳のマクラナハン、26歳のラスムッセン、22歳のパティーニョとバズらが先発ローテーションを形成することになる。こうした若手投手のメンター役としてもクルーバーの存在は貴重だ。戦力面では今季23試合に先発したマイケル・ワカ(レッドソックスと1年700万ドルで契約)の穴を埋めることが期待される。

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