右腕・ゴーズマンがブルージェイズへ 5年1億1000万ドルで合意

「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ブルージェイズはジャイアンツからFAとなっていた先発右腕ケビン・ゴーズマンと5年1億1000万ドルで契約合意に達したようだ。ジャイアンツが再契約を目指し、メッツやマリナーズ、エンゼルスも争奪戦に加わっていることが報じられていたが、最終的に争奪戦を制したのはブルージェイズだった。「MLBトレード・ルーマーズ」では6年1億3800万ドルでのジャイアンツ残留が予想されていたが、それを下回る契約規模での決着となった。

現在30歳のゴーズマンは、2012年ドラフト1巡目(全体4位)指名でオリオールズに入団し、メジャー5年目の2017年に自身初の2ケタ勝利となる11勝をマーク。しかし、その後は伸び悩みが続き、2018年7月にブレーブスへトレードされ、2019年に8月にはウエーバーでレッズへ移籍した。2020年のジャイアンツ入団を機に本格開花の兆しを見せるようになり、スプリッターを武器に2020年は59回2/3を投げて防御率3.62、79奪三振を記録。そして、クオリファイング・オファーを受諾してジャイアンツに残留した今季は33試合に先発して192イニングを投げ、14勝6敗、防御率2.81、227奪三振という自己最高の成績を残した。

特にシーズン前半は5月に月間MVPを受賞するなど好調で、18先発で9勝3敗、防御率1.73の好成績をマークし、オールスター・ゲーム初選出。後半戦は15先発で5勝3敗、防御率4.42と失速したものの、シーズン終了後には「オールMLB」の先発投手部門でセカンドチームに選出された。

ブルージェイズは今季サイ・ヤング賞に輝いたロビー・レイがFAとなっているものの、ゴーズマン、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ホゼ・ベリオスが強力な先発三本柱を形成。ここにアレック・マノア、ネイト・ピアソンという両若手右腕の成長が加われば、球界有数の先発ローテーションを形成することができそうだ。

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