正月の縁起物の破魔矢作りが、鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮で大詰めを迎えている。神職や巫女(みこ)が矢の先端に鏑(かぶら)を付け、和紙を巻き、鈴飾りを結んで一本ずつ丁寧に仕上げている。
破魔矢は、源頼義が前九年の役を平定し、京都の石清水八幡宮から授かった弓矢を、神宝として奉納したことにちなむ。開運を願う縁起物は、参拝客の人気が高い。
例年は約20万本を作るが、昨年同様に新型コロナウイルスの影響で参拝客の減少を見込み、12万5千本を準備する。長さ94センチの大きいものが2千円、60センチのものが千円。
コロナ禍前は年明けから授与していたが、昨年に続く初詣の混雑対策で、干支(えと)の縁起物とともに12月1日から授与する。