ツインズが右腕・バンディを獲得 1年500万ドル+オプション1年

日本時間12月2日、ツインズはエンゼルスからFAとなった先発右腕ディラン・バンディを獲得したことを発表した。契約条件は1年500万ドル+オプション1年であることが報じられており、来季の年俸は400万ドル、2023年の契約は年俸1100万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)となる。ツインズは今季途中にホゼ・ベリオスとJ・A・ハップを放出し、前田健太がトミー・ジョン手術を受け、マイケル・ピネイダがFAとなったため、先発陣はメジャー経験に乏しい若手投手ばかりになっていた。

現在29歳のバンディは、エンゼルス移籍1年目の昨季、11試合に先発して65回2/3を投げ、6勝3敗、防御率3.29、72奪三振をマーク。短縮シーズンだったとはいえ、自己最高の成績を残し、サイ・ヤング賞投票では5ポイントを獲得して9位タイにランクインした。ところが、今季は23試合(うち19先発)に登板して2勝9敗、防御率6.06と大乱調。エースとして期待されたものの、その期待を大きく裏切り、自己最悪のシーズンを過ごした。

今季の年俸は832万5000ドルだったが、今季の成績を考えれば、来季の年俸が400万ドルと大幅ダウンするのは当然だ。しかし、2023年の球団オプションが年俸1100万ドルに設定されているのは、ツインズからの期待の表れと言えるだろう。若手ばかりが並ぶ先発ローテーションのなかで、エースとして2020年のようなピッチングを見せることができれば、ツインズがこのオプションを行使する可能性は十分にある。

ツインズはトミー・ジョン手術を受けた前田が来季の大部分もしくは全部を欠場するため、現時点では26歳のベイリー・オーバー、25歳のジョー・ライアン、26歳のランディ・ドブナック、27歳のグリフィン・ジャックスといった若手投手たちが先発ローテーション候補となる。バンディは復活を遂げ、ツインズの先発ローテーションの柱となることができるだろうか。

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