下村脩ジュニア科学賞SASEBO 松井君、山㟁さん、狩集さん最高賞

下村脩ジュニア科学賞を受賞した(左から)松井君、山㟁さん、狩集さん=佐世保市総合教育センター

 第13回下村脩ジュニア科学賞SASEBOの表彰式が11月28日、長崎県佐世保市保立町の市総合教育センターであった。最高賞の科学賞には、市立広田小3年の松井孝幸君(9)=小学校低学年の部=、市立港小6年の山㟁(やまぎし)佑依さん(12)=同高学年の部=、市立日宇中2年の狩集百葉(かりあつまりももは)さん(14)=中学の部=が選ばれた。
 佐世保で幼少期を過ごした下村脩博士(2018年10月死去)のノーベル化学賞受賞を機に、市教委が09年に創設。今回は2658点の応募があり、物理や生物などの専門家ら6人が、子どもらしい着想で創意工夫しているかや根気強い調査をしたかなどを審査した。科学賞に次ぐ教育長賞には7人が選ばれた。
 松井君は自宅の木に飛んでくるセミの種類や止まった木、時間、気温などを記録。「午前中が人気で、セミの種類によって好きな時間帯が違うことが分かった」と報告した。
 「コケの色と養分の関係について」をテーマに調査した山㟁さんは3年連続で入賞。4年生から興味を持って同じテーマで調査しており、「本当にうれしかった」と喜んだ。
 狩集さんは小学生の頃の調査結果を踏まえて「エコな暑さ対策 打ち水」について再び研究。「受賞はびっくりしたけれど、研究したことが評価してもらってうれしい」と話した。

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