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長崎県東彼川棚町三越郷の軍事遺構、片島魚雷発射試験場跡をろうそくの光で彩る「川棚片島竹灯籠まつり」があり、地域住民や関係者のみに披露された。年内にも同まつりのフェイスブックやユーチューブで動画を公開する。
試験場は1918年に開設し、終戦まで旧日本軍の魚雷の性能試験に使われた。まつりは、軍事遺構を、平和を祈る場所として活用し、地域活性化につなげようと住民有志でつくる実行委が2015年から開始。「まちのにぎわい創出や遺構のPRなど一定の役割は終えた」として19年でいったん終了した。
まつりを見て感動した同町地域おこし協力隊員の延山幸子さん(37)が昨年から運営を引き継いだが、新型コロナウイルス感染防止のため、当日は関係者のみに披露し、オンラインで公開する形式で行っている。
今年は「PEACE&HOPE」をテーマに11月27日開催。約70人が協力し、約1500本の竹灯籠やキャンドルを折り鶴の形に並べた。延山さんは「今年も『見に行きたい』という声をたくさんいただいた。来年こそはたくさんの人が集まるまつりが復活してほしい」と話した。