メッツ新監督 ショウォルター、オースマス、エスパーダらが候補に

ロックアウト期間中もメジャーリーグ選手会とは関係のない監督やコーチの人選は可能なため、現時点で監督が不在のメッツとアスレチックスの新監督探しの動向に注目が集まっている。ロックアウト突入直前に大型補強を見せたメッツは、新監督候補をリストアップする準備段階にあり、バック・ショウォルター、ブラッド・オースマス、ジョー・エスパーダ(アストロズ・ベンチコーチ)、マット・クアトラーロ(レイズ・ベンチコーチ)、ドン・ケリー(パイレーツ・ベンチコーチ)らの名前が挙がっているようだ。

「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、フロントランナー(最有力候補)の名前を挙げるにはまだ時期が早すぎるとのことだが、優秀な候補者としてエスパーダに注目が集まっているという。エスパーダはこれまでにも他球団の監督候補に名前が挙がってきた人物であり、マーリンズとヤンキースでのコーチ経験を経て2018年からアストロズでベンチコーチを務め、AJ・ヒンチ(現タイガース監督)やダスティ・ベイカーの右腕として活躍している。

一方、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は「ショウォルター、エスパーダ、オースマスの順に有力だと思う」と自身の見解を示した。ショウォルターはヤンキース、ダイヤモンドバックス、レンジャーズ、オリオールズで合計20年間指揮を執り、通算1551勝、最優秀監督賞3度の実績を誇る名将。オースマスはタイガースとエンゼルスで合計5年間の監督経験があり、現役時代はゴールドグラブ賞を3度受賞した名捕手だった。

なお、「ニューヨーク・ポスト」によると、メッツのビリー・エプラー新GMは、2019年オフにエンゼルスのアート・モレノ・オーナーがオースマスの解任を決めた際、オースマスの続投を望んでいたという。また、オースマスの後任にはジョー・マドンではなくショウォルターを据えるべきだとモレノ・オーナーに進言していたようだ。メッツの新監督候補としてショウォルターとオースマスの名前が浮上しているのは、こうした経緯も関係しているとみられる。

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