IR実現見据え 渋滞対策PT設置へ 長崎県、事業者と連携 佐世保市議会

 定例佐世保市議会は8日、一般質問が始まり、6人が登壇。ハウステンボス(HTB)へのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡り、田中英隆副市長はIRの実現を見据え、周辺地域の交通渋滞対策を検討するプロジェクトチームを庁内に設置する考えを示した。
 久野秀敏議員(市民ク)に答えた。
 久野議員は、11月にHTBで開催された花火大会では周辺地域で大規模な交通渋滞が発生したと指摘。IRを整備するためには「抜本的な対策が求められている」とただした。
 田中副市長は「IRへの自家用車による来訪者を生活道路に混入させないことを第一に考える」と述べ、プロジェクトチームを設置し、長崎県やIR事業者、HTBと連携して対策を講じる考えを示した。
 田山藤丸議員(自民市民会議)は、IR事業者がカジノ収益の一部を国や立地自治体に支払う納付金の使途について質問。朝長則男市長は「市の持続的な成長を促すような、佐世保の未来に向けた施策に活用していかなければならない」と述べた。

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