コロナ感染防止対策 飲食店「第三者認証」 目標の36%にとどまる

 長崎県は13日、県議会観光生活建設委員会で、新型コロナウイルスの適切な感染防止対策に取り組む飲食店の第三者認証制度について、認証店が目標の36%、3192店(10日時点)にとどまっていると報告した。認証制度は6月中旬から始め、年内に8800店舗の認証を目指してきた。
 県によると、申請済みは対象1万1千店舗のうち3550店舗。「申請が煩雑」などの声を受け、説明会や店舗訪問など促進を図ってきたが、感染が落ち着き、申請が鈍っているという。委員からは、飲食店にメリットを感じてもらえる取り組みや、問題点の検証を求める意見などが出た。
 総務委員会では、九州新幹線長崎ルートの武雄温泉-長崎の工事完了予定時期について、国土交通省から2025年度末に変更することへの照会があり、県が了承したと明らかにした。
 工事完了は、12年の着工認可からおおむね10年後とされていたが、来年秋の開業後、実際に走行した際の騒音対策など残りの事業に必要な期間が確定したため、変更になったという。県は併せて国交省に、新鳥栖-武雄温泉の整備方式を早急に決定するよう要請した。

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