寒川町議会の小泉氏、「一身上の都合」で副議長辞職 週刊誌報道巡り政倫審設置

寒川町役場

 寒川町議会は14日の本会議で、小泉秀輔副議長(立憲さむかわ)から提出された副議長辞職願を全会一致で許可した。辞職願は9日付で佐藤一夫議長に提出され、辞職理由は「一身上の都合」としている。

 小泉氏は2017年初当選し、現在2期目。今年3月、副議長に就任した。任期は慣例で2年間だった。町議会事務局によると、一身上の都合を理由にした副議長職辞職は異例という。

 同氏を巡っては、今年9月、週刊誌が同氏と交際する女性に対する訴訟などについて報道。これを受け小泉氏を対象にした政治倫理審査会(政倫審)が同月、設置された。同町議会初の政倫審は計4回開かれ、10月に「町政に関わる責任の重さを自覚し、政治倫理基準に基づいた行動を取ることを強く望む」との意見を出した。

 審査結果では、週刊誌記事の真偽は今後訴訟などで明らかにされる事項とし「委員会として一定の判断を示すことを差し控える」と言及。その上で、「公人としての品位と信頼を損なう行為について疑いがある」と指摘していた。

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