長崎県知事選 大石氏推薦、理解得られず 自民県連三役と副会長協議

 自民党県連は8日、来月3日告示、20日投票の知事選の選挙態勢について、幹事長ら三役と副会長(幹事長経験者)7人で協議した。県連は医師で新人の大石賢吾氏(39)の推薦を決めているが、現職の中村法道氏(71)を支持する副会長の理解を得られなかったという。
 先月29日の県連選挙対策委員会(選対)は意向調査(投票)で大石氏の推薦を決定。だが、直後の常任総務会で、中村氏を推す党員から異論が噴出。執行部が「了承された」と押し切っていた。
 8日の協議は非公開。終了後、山本啓介幹事長が記者団に説明した。中村氏を支持する副会長に改めて大石氏推薦への理解を求めたが、了承してもらえなかったという。党県議団は先月下旬、「知事選の造反行動には厳正に対処する」と役職停止や除名処分があることを確認したが、8日は三役側が「すべては選挙後に判断したい」とした。
 これについてある副会長は「(現職を支援しても)造反にはならない。(中村、大石両氏への支持が党内で二分する中)処分していたら党が分裂して困るのだろう」と話す。一方、別の副会長は「処分する事態にならないよう気をつけるようにということ」と異なる解釈を示した。


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