栃木県内220人感染 県がまん延防止要請基準を協議へ 新型コロナ

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は17日、新たに計220人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1週間前の10日の新規感染者は44人で、5倍に跳ね上がった。感染の急拡大を受けて県は18日に対策本部会議を開き、「まん延防止等重点措置」の要請を検討する基準などについて協議する方針。福田富一(ふくだとみかず)知事が会議後に記者会見し、協議結果を公表する。

 新規感染者は10歳未満~90代の男女。居住地別では宇都宮市64人、那須烏山市25人、小山市22人、下野市15人、栃木市14人、鹿沼市12人などと続いた。県内の累計感染者数は1万7200人となった。

 県は13日に警戒度を5段階で真ん中の「レベル2(警戒を強化すべきレベル)」に引き上げたが、同日以降、200人前後の感染者が連日確認されている。16日時点で主要4指標のうち、検査陽性率が15.2%、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が53.6人と「レベル3(対策を強化すべきレベル)」の水準に達している。

 18日の対策本部会議ではオミクロン株の感染スピードを考慮し、重点措置の要請を検討する場合の数値基準を決める見通し。また、新年会や成人式後の会食での感染が相次いでいるため、改めて注意を呼び掛ける。

 県と宇都宮市は17日、計338件を検査(委託の未集計分は除く)。累計検査件数は54万5932件、退院者1万5918人、入院者145人、宿泊療養者250人、自宅療養者800人、入院調整中65人、重症者0人。

県内の新型コロナウイルス感染者(17日発表)

© 株式会社下野新聞社