長崎県西彼時津町で13年5カ月間、行政相談委員を務め、行政に対する苦情の解決に多大な貢献があったとして、同町野田郷の森文枝さん（79）が総務大臣表彰を受けた。
行政相談委員は全国に約5千人おり、住民からボランティアでさまざまな相談を受ける。本年度は全国で97人、本県では3人が表彰を受けた。
森さんは2008年9月に委嘱されて以来、毎月2回、同町役場で相談に応じ、町内の中学校で出前教室も開いた。これまでに受けた487件の相談の中には「側溝にふたがない」「点字ブロックが剥げている」など森さんが現地確認して町と連絡を取り、改善された事案もあるという。
表彰式は18日、同町役場であり、長崎行政監視行政相談センターの森永桂介所長が表彰状を手渡した。
森さんは「難しい相談も多いが、解決できたときの喜びの声を聞くと、委員活動の必要性を感じた。自分自身も成長できた」と笑顔で語った。
