意識失い倒れた男性、従業員一丸で救助 マックスバリュ南長崎店に感謝状

感謝状を贈られたマックスバリュ南長崎店の(左から)満嵜さん、太田副店長、板山さん=長崎市小ケ倉町3丁目、南消防署

 心肺停止状態になった男性を適切な状況判断と迅速な救命処置で救助したとして、長崎市南消防署は9日、同市磯道町の食品スーパー、マックスバリュ南長崎店(曲成嗣店長)に感謝状を贈った。
 同署や同店によると、昨年11月27日正午すぎ、店舗のバックヤードで、意識を失い倒れている取引業者の男性(60)を男性従業員が発見。近くの同僚に救急車を呼ぶよう声を掛け、心臓マッサージを始めた。従業員の板山麻子さん(35)と満嵜愛さん(32)が119番通報や自動体外式除細動器(AED)を準備した。駆けつけた救急隊が市内の病院に搬送。男性は昨年12月に無事退院し職場復帰した。
 同署であった贈呈式で伯川秀人署長は「とっさの行動で尊い命が救われた」と従業員一丸での救助をたたえた。感謝状を受け取った太田滉一朗副店長(32)は「従業員が自分ができることを考えて行動し、命を助けることができた。今後も従業員同士で協力したい」と話した。


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