九十九島観光公園を拡張 佐世保市 1.3ヘクタール買収を説明

九十九島観光公園の用地買収予定地などの位置(佐世保市提供)

 定例佐世保市議会は2日、総務、都市整備、文教厚生、企業経済の4常任委員会を開き、新年度一般会計当初予算案などの審査を始めた。都市整備委で市は、九十九島観光公園(野崎町)に隣接する民有地1.3ヘクタールを買収し、公園敷地を拡張する方針を説明した。
 同公園は2021年3月に敷地8.7ヘクタールの供用を開始。中心部に丘陵を造成し、自然豊かな九十九島を眺望できる。
 買収予定の民有地には同公園のシンボル的な樹木となったタブノキが含まれ、九十九島と調和した景観を織りなしている。
 市は眺望を楽しめる区域を広げるほか、タブノキ周辺の草木を伐採する管理の効率化などが買収の目的と説明。「第三者の土地購入や景観を損なう建物の設置も防ぎたい」とした。
 このほか、九十九島の夕日を楽しむ来園者の安全を確保するため、通路に照明施設を設置。豪雨対策の排水施設も整備する。同予算案に事業費として4800万円を計上した。


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