長崎、佐賀両県知事 23日に面会 大石氏「対話できる関係築く」

 長崎県の大石賢吾知事は17日、佐賀県の山口祥義知事と23日に面会し、就任あいさつをすると明らかにした。九州新幹線長崎ルートの整備を含め西九州地域の発展について「知事同士で対話できる関係を築きたい」としている。
 県議会一般質問で山本啓介議員(自民)に答弁した。
 同ルートを巡る長崎、佐賀両県知事の対話は、大石知事の前任の中村法道氏が2019年5月に山口氏と面会したのが最後。約2年10カ月ぶりに面会が実現する。
 今年9月、同ルートの長崎-武雄温泉間はフル規格で部分開業するが、武雄温泉-新鳥栖間の整備方式は決まっていない。長崎県はフル規格整備を求める一方、佐賀県は並行在来線の在り方や財政負担など複合的な課題があるとして反対している。国土交通省も佐賀県と協議を重ねているが、進展は見られない。
 大石知事は答弁で「(長崎ルートを)全線フル規格で整備し、交流人口拡大や地域振興につなげることが重要」と強調。「山口知事と西九州地域の発展を一緒に考えていけるよう対話の機会をつくりたい」と述べた。長崎県によると、佐賀県庁で面会する。
 また大石知事は、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)や、その下部組織に当たる長崎ルートの与党検討委員会に、整備促進を働き掛ける意向を示した。


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