スマホ注文に運搬ロボ 長崎空港レストラン「エアポート」 コロナ対応設備を導入

スマホでの注文システムを使って運搬ロボットが料理を運ぶ=大村市、長崎空港

 新型コロナウイルスの収束が見通せない中、長崎県大村市箕島町の長崎空港2階にあるレストラン「エアポート」は、コロナ禍に対応した設備の導入を進めている。今月は客席でスマートフォンから注文できるシステム「オーダーテーブル」の運用が始まった。
 注文システムは、客席に設置されたQRコードをスマホで読み込むと画面上に料理のメニューが表示され、客はスタッフを呼ぶことなく画面から直接、注文できる。客とスタッフの接触を減らして感染リスクを低減させると同時に、業務の省力化にもつなげる狙い。
 同店では昨年11月、高性能センサーを搭載し障害物を避けながら料理や食器を運搬できるロボット「サービィ」を導入した。運搬など単純な作業はサービィに任せ、スタッフは客席の消毒など別の業務に集中できるようになったという。物珍しさもあって、客から「ロボットで運んでほしい」と要望を受けるほど反応も良好という。今年1月には2台目を導入した。
 同店の担当者は「まん延防止等重点措置の適用により利用者は減少していたが、春休み期間にまた増えるのではと期待している。安心安全に過ごしてもらえるよう、こうした設備は今後も積極的に取り入れていきたい」と話した。


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