アスレチックス マネイア、モンタスの両投手を保有したまま開幕か

ロックアウト解除後、年俸総額削減の方針に沿ってクリス・バシット(メッツ)、マット・オルソン(ブレーブス)、マット・チャップマン(ブルージェイズ)を次々にトレードで放出したアスレチックスだが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、トレード候補のショーン・マネイアとフランキー・モンタスの両投手はアスレチックスの一員として開幕を迎える可能性が高まっているようだ。両投手の獲得に興味を持っている球団の関係者は「アスレチックスが両投手を保有したまま開幕を迎える」との印象を持っているという。

先発ローテーションの一角を担うマネイアとモンタスのうち、モンタスは2023年シーズンまで残り2年保有できるため、アスレチックスとしては今季開幕までに放出を急ぐ必要はない。一方、マネイアは今季終了後にFAとなるため、アスレチックスはモンタスよりも優先してトレードを成立させたいはず。しかし、足元を見られて買い叩かれるくらいなら、夏場までキープし、トレード・デッドラインで先発投手の補強を必要とする球団に放出したほうがいいと考えているのかもしれない。

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、アスレチックスが現在、モンタスよりもマネイアのトレード交渉を優先していることを伝えている。アスレチックスが次々に主力選手を放出するなかで、マネイアとモンタスの両投手も開幕までにトレードされるという見方が一般的だったが、アスレチックスは特にモンタスについては、市場の様子を見ながら冷静に判断を下す方針だ。

アスレチックスの両投手には、ツインズ、ロイヤルズ、ヤンキース、ホワイトソックス、レイズ、タイガースなど多くの球団が興味を示しているが、アスレチックスが満足する対価をオファーしなければ、シーズン開幕までにトレードを成立させることは難しそうだ。夏場になれば、先発投手を必要する球団の補強の緊急性は増す。アスレチックスのフロントオフィスはそこに狙いを定めつつあるようだ。

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