河井案里元参議院議員が受け取った歳費をめぐり県の住民らが返還させるよう国に求めた裁判で、最高裁は住民側の上告を退ける決定をしました。
案里元議員(48)は2019年の参議院選挙をめぐる買収事件で、去年2月に有罪が確定し当選が無効になりました。
県の住民ら6人は案里元議員が受け取った歳費約4900万円を返還させるよう国に求める裁判を起こしていました。
1審と2審は「公金支出の是正などを求める訴えの規定がなく裁判の対象にならない」として訴えを退けました。
住民側は上告していましたが最高裁は23日付けで退ける決定をしました。
歳費の返還は認められず住民側の敗訴が確定しました。