長崎県、感染レベル1に引き下げ 2カ月半ぶり コロナ病床使用率減少

 長崎県の大石賢吾知事は25日の臨時記者会見で、新型コロナウイルス感染症の病床使用率や新規感染者数が減少傾向にあるとして、県内の感染の広がりを6段階で示すレベルを下から2番目の「1」(注意報)に26日から引き下げると発表した。「1」は1月12日以来、約2カ月半ぶり。
 今月14日に県民限定で再開した旅行割引キャンペーンは、4月上旬から九州・沖縄各県で相互利用できるよう調整する。
 大石知事は「年度の変わり目で人の移動や会食の機会が増える。再拡大を招かないよう感染防止対策の継続が必要」と述べた。
 県によると、病床使用率は1週間以上10%台で推移。新規感染者数も減少傾向にあるが、7日のまん延防止等重点措置解除後は10代の割合が増加。家庭内感染が全体の5割を超え、学校と児童福祉施設が約3割を占める。
 大石知事は▽感染リスクが高い地域との往来は極力控える▽会食は1テーブル4人以内で第三者認証店を利用▽マスク会食-を呼び掛け、県立学校や児童福祉施設での感染防止対策を徹底するとした。
 県によると、23日時点で県内のワクチン3回目接種率は41.5%(全国平均36.7%)。県は長崎、佐世保の大規模接種会場の設置を4月末まで延長する。感染の不安を感じる県民を対象にした無料検査期間も4月末まで延長する。検査場所は県のホームページで確認できる。


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