V長崎連敗、今季4敗目 金沢に0-1 20位に

【V長崎-金沢】前半38分、懸命なスライディングで相手の突破を阻もうとするV長崎のカイオセザール=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 明治安田J2第6節最終日(26日・トランスコスモススタジアムほか=9試合)V・ファーレン長崎は金沢に0-1で競り負け、2連敗を喫した。通算1勝1分け4敗(勝ち点4)で前節の18位から20位に順位を下げた。
 V長崎は後半24分に失点。ロングボールからダイレクトクロスを入れられ、ゴールにねじ込まれた。直後の3枚替えでエジガルジュニオ、都倉、安部を投入。さらにプロデビュー戦となる笠柳をピッチへ送り出したが、2試合連続の無得点に終わった。
 仙台は町田に3失点して初黒星。仙台が2位から4位に下がり、町田は4位から2位に浮上した。山形と引き分けに持ち込んだ東京Vは勝ち点1を積み上げて3位を維持。首位横浜FCは甲府に競り勝ち、勝ち点16で無敗をキープした。
 第7節は30日、各地で11試合を行う。V長崎は午後7時から前橋市の正田醤油スタジアム群馬で9位群馬と対戦する。

◎空回り 2戦連続無得点

 昇格候補と称されていたV長崎に、もはやその面影はない。ぎくしゃくした攻撃、何度も訪れるピンチ。なりふり構わず泥くさく守っても、決して好調とは言えない金沢から勝ち点1すら奪うことができなかった。
 うまくいかない時は何をやってもかみ合わない。苦境に陥るV長崎は、このタイミングで先発を大きく変更。ツートップの都倉とエジガルジュニオを控えに回し、サイドでプレーする機会が多いクリスティアーノと山崎を前線へ。それでも攻撃の停滞感を打開することができず、2試合連続、今季3度目となる無得点に終わった。
 完敗だった前節を受け、松田監督は試合前に「ひと言で言えば強度」と修正点を指摘。「昇格候補と言われたV長崎に対しては、どのチームも勢いよくぶつかってくる。その勢いに気おされるようでは間違いなく戦えない」と、選手たちに心身両面で戦う姿勢を求めた。要求通り、選手たちは球際で戦い、奪われてもすぐに奪い返す気迫を見せた。ただ、力みすぎて攻撃の創造性や柔軟性は失われ、大竹は「勝ちたい気持ちが空回りしていた」と悔やんだ。
 今節を皮切りに、中3日の3連戦が始まった。初戦を取れば急浮上する転機になり得たが、出ばなをくじかれてチームの落胆は大きい。

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