市民の憩いの場に 佐世保の中央公園 リニューアルオープン

整備を終えリニューアルオープンする中央公園=佐世保市宮地町

 長崎県佐世保市の名切地区整備でリニューアルした中央公園の内覧会が30日、現地であった。食、広場、子どもの屋内遊び場がそろう市民の憩いの場として、市中心部に整備。4月1日から順次、供用を開始する。
 同地区の整備は、市の地方創生の重要施策に掲げる「リーディングプロジェクト」の一環。官民が連携し、民間の知識やノウハウを生かしてにぎわいを創出しようと2020年度から整備を進めてきた。事業区域は約5ヘクタール、総事業費は約13億円。同市の「庭建パークマネージメント」が公園を整備し今後、管理運営を担う。
 敷地内にはピザやたこ焼き、佐世保バーガーなどのテークアウト専門のフードコートのほか、屋内遊び場や芝生広場、カフェ、レストラン、キャンプ場などを設置。芝生広場は災害用トイレの設置を可能にするなどし、避難場所としても利用できる。
 内覧会に出席した朝長則男市長は「市民が集い、くつろぐことができる場所になれば。新たなにぎわいの拠点が愛される公園となるよう期待している」と話し、近くの商店街との相乗効果にも期待を寄せた。
 屋内遊び場を一足先に利用した同市の会社員、一瀬直子さん(46)は「天候を気にせず子どもを遊ばせることができる。市の中心部で駐車場もあり、求めていたものができてよかった」と話した。


© 株式会社長崎新聞社