長崎市出身のシンガー・ソングライター、さだまさしさんが30日、同市内で開催中の写真展「ウクライナに笑顔を!」に来場した。ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、「子どもたちの笑顔は最高の宝物。大人たちの理由で奪ってはいけない」と語った。
さださんは同市内で開くコンサートのために来崎し、写真展に立ち寄った。取材に対し「ウクライナを見ていて分かるように、平和というのは脆弱(ぜいじゃく)。常に笑顔を思い浮かべながら生活していないと、あっという間に奪われてしまうんだということを強く感じる」と平和の尊さを語った。
ウクライナ情勢を巡っては「これ以上戦火が広がらないように祈るしかない。本当にぼくらの力って何もない。がっかりする」と無力感を口にした。その上で「何か伝えることはしていかないといけない。伝わるかどうかは別にして、訴えることはしていかないといけない」と述べた。
写真展はさださんが設立に携わった同市松が枝町のナガサキピースミュージアムで4月24日まで開催。被爆者の小川忠義さん(78)が2012年にウクライナを訪問した際に撮影した人々や町並みの写真約50点が並び、原発事故があったチェルノブイリに関する紹介もある。さださんは小川さんから展示について説明を受けた。
「子どもの笑顔奪わないで」 さだまさしさん、長崎の写真展訪問
- Published
- 2022/03/31 10:00 (JST)
- Updated
- 2022/04/01 14:08 (JST)
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