ツシマヤマネコ形の大判焼き発売 「対馬の新しい名物に」

3月から発売を始めたツシマヤマネコの形をした大判焼き

 長崎県対馬市峰町佐賀のテークアウト店「カフェ&キッチンふじや」が、国天然記念物ツシマヤマネコの形をした大判焼きの販売を始めた。藤原美由紀店長(59)は「対馬の新しい名物にしたい」と話す。
 同店は50年以上前に佐賀地区にオープン。当初は店舗を構えていたが、2014年ごろからキッチンカーで島内の観光名所やイベント会場などを訪れ、回転焼きや唐揚げなどを販売している。
 ここ数年は新型コロナウイルス禍などで観光客が減ったため、各地に出向かず、かつての店舗前で営業している。ツシマヤマネコの形をした大判焼き販売は、観光客を呼び込み、対馬を盛り上げようと企画した。

「カフェ&キッチンふじや」の藤原店長(右)と糸瀬さん=対馬市

 デザインは、地域おこしに取り組む同市の一般社団法人MITが担当。ツシマヤマネコが手を招くかわいらしい姿に焼き上げた。3月から販売を始めたのは▽キャラメルナッツ▽あん抹茶クリーム▽ツナマヨベーコン▽ハムタマゴ-の4種類。1個250円。随時、種類を追加する予定。
 藤原店長は「こんなにきれいな形でかわいくなるとは思わなかった」と笑顔。妹で店員の糸瀬朗子さん(55)は「他にはないユニークな商品。“インスタ映え”にもなるので、SNSで広がってほしい」と話した。


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