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がんの患者や経験者とその家族の支援に取り組むNPO法人葵会(長崎県佐世保市、吉村市代代表)は、がん告知をテーマにした絵本「おかあさん がんってなあに?」(A4判、24ページ)を制作した。
絵本は、がんに家族がなっても伝えないことで子どもが不安を募らせ、心に傷を負う場合があることや、事実を家族で共有し、助け合うことの大切さを強調している。
同会はこれまで、吉村代表の原案を基にした紙芝居で啓発。より多くの人に活動を知ってもらい、理解を深めてもらおうと、その内容を絵本に再編集した。
吉村代表と、平戸市内でがん患者の支援活動をしているボランティア団体の平戸アネモネ会関係者が18日、同市教委を訪れ50冊を寄贈した。
松永靖市教育長は「命を大切にする教育だけでなく『家族ががんになったら』の視点での教育など、多様な使い方ができる」とお礼を述べた。絵本は小学校15校、中学校8校、図書館2館に届ける。
両会は、個人への絵本提供にも対応する。