行動制限なしのGW 大都市からの流入2倍 新型コロナ「注視する必要」

ゴールデンウィークの期間中、東京など大都市から広島を訪れた人数は、去年よりも2倍以上増えたことがわかりました。湯崎知事は、今後、県内の新型コロナの状況について、「注視する必要がある」と話しました。

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広島県は、NTTドコモの分析データを使って、ゴールデンウィーク期間中の県内の人出の状況をまとめました。それによりますと、午後8時時点の広島市の歓楽街では期間中、1日平均1万人が滞在していて、連休前と比べて、「夜間の人出が増加した」ということです。

また、東京と大阪から県内に来た人の数は、去年の同じ時期と比べ、2倍以上に増え、多い時で1日2万人を超えたということです。

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湯崎知事は、大都市からの人の流れの増加が県内の感染拡大につながるとして、「今後、注視していく必要がある」という考えを示しました。

広島県 湯崎英彦知事
「今、できることは、できるだけ不安がある場合は検査をしていただくということ。そういった対応によって、できるだけ感染の広がりを抑えていくように県民のみなさまにはお願いしたい」

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感染が再拡大した場合、懸念されるのが医療体制への負荷です。

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湯崎知事
「どれだけ(感染者が)増えるかによるので、何とも言えないところではあるが、今後、どれくらい感染者が伸びて、入院者も増えるかも注視していかなければいけない。いずれにしても今後、増えていくことは間違いない」

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去年は、ゴールデンウィークが明けた直後、広島県内には緊急事態宣言が出され、1か月余りの行動制限を余儀なくされました。湯崎知事は、感染者が増えれば、「病床数を増やして医療で受け止める体制を確実に確保していく」と話しました。

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