建設技術に理解深め 大村工高生、橋の架設工事を見学 国道34号 大村拡幅事業

大村工業高生に橋桁を架ける作業が公開された現場見学会=大村市水主町1丁目

 国道34号大村拡幅事業で長崎県大村市の大上戸川に歩道が架設されるのに合わせ、県立大村工業高(市丸智大校長)の生徒を対象にした現場見学会が24日、同市水主町1丁目の現地であった。
 公共事業の必要性や建設技術に理解を深めてもらおうと、架設工事を担う大島造船所が企画し、国土交通省長崎河川国道事務所が協力。同校建設工業科1、2年の約70人が参加した。
 同事業は1991年度に事業化。現在、水主町交差点から空港南口交差点までの約500メートルで拡幅工事が進められている。
 同社の担当者が、橋桁を事前に組み立て一気に架設する一括架設工法を採用していることなど、工事の概要を説明。クレーンでつり上げられた長さ約36メートル、幅約4メートルの橋がゆっくりと川に架けられ、生徒らはメモを取るなど真剣な表情で作業を見つめていた。
 同校2年の中田虎太郎さん(16)は「橋を架ける際の作業員の安全面に注目して見学した。まだ進路は決まっていないけど、建設業に興味が出た」と感想を述べた。


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