「あー。結局は新幹線頼みですか」古市憲寿さんが福井市ポスターに登場、プレゼン動画には辛口審査

古市憲寿さんが登場する動画の一場面

 2024年春の北陸新幹線福井開業に向け、福井市はこのほど、社会学者で作家の古市憲寿さんを起用したPRポスターと動画を制作した。ポスターでは「世界にいま福が足りない。そんな気もしますよね」と、古市さんらしい個性的な言い回しで福井を印象づけるキャッチコピーを採用。福井ゆかりの著名人も登場する動画とともに、首都圏を中心とした福井プロモーションにつなげる。

 全国からの認知度を高めようと作成したイメージロゴ「福いいネ!」を活用するプロモーション事業の一環。ポスターは2種類で、もうひとつのキャッチコピーは「あー。結局は新幹線頼みですか。とか言うと感じ悪いですよね」。古市さんの歯に衣着せぬ物言いと存在感抜群のロゴキャラクター「福いいネ!くん」の共演がシュールで、新幹線開業を強く印象づけるデザインに仕上げた。

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 動画は、福井市観光大使のお笑いコンビ「パックンマックン」のパトリック・ハーランさんやソフトバンクのテレビCM「白戸家」シリーズの白い犬のお父さんなどが登場する5話構成。それぞれが福井の魅力をプレゼンし、古市さんが辛口審査を展開するというストーリーになっている。

 コメンテーターとしても活躍する古市さんの起用について、東村新一市長は「首都圏で幅広く活躍されていて、独特のおもしろさがある方」とターゲットの若者世代への訴求を期待。ポスターはJR大宮駅での披露を皮切りに6月6日から首都圏の各駅で活用。動画はユーチューブで公開され、ネット広告などを通じて発信する。

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