作品イメージ膨らませ後楽園散策 岡山芸術交流向け米2美術家視察

後楽園を訪れ、沢の池周辺を視察するプレシャスさん(手前左)とアジフさん(同右)

 岡山市中心部で今秋開かれる現代アートの国際展「岡山芸術交流2022」の参加アーティスト2人が16日、会場候補地の一つ、後楽園を視察。園内の雰囲気や印象から作品イメージを膨らませた。

 いずれも米国の美術家プレシャス・オコヨモンさん(28)とアジフ・ミアンさん(44)。既に市内に1週間ほど滞在し、同じく会場候補の旧内山下小や林原美術館、市立オリエント美術館などを巡っている。

 後楽園では、こけむした樹木の幹をなでたり、古びた水車を写真に収めたりしながらじっくりと散策。プレシャスさんは「木やコケの美しさに思わず触れたくなった。いい思い出がたくさんアーカイブ(記録保存)できたので創作に生かしたい」、人が生きた痕跡に興味があるというアジフさんは「岡山にもわくわくする場所があり、インスタレーション(空間芸術)で表現できれば」と話した。

 岡山芸術交流は市や県、石川文化振興財団などでつくる実行委員会が3年に1度開催。3回目の今回は9月30日~11月27日、国内外の作家25組が参加を予定している。

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