第104回全国高校野球選手権岡山大会第8日は17日、倉敷市のマスカットスタジアムと市営球場で3回戦計4試合があり、城東、関西、学芸館、倉敷商がベスト8進出を決めた。Aシードの光南、岡山東商は敗退した。
城東は今大会初のタイブレークに突入した延長十三回、光南を7―5で下した。関西は1点を追う九回に4点を奪い、5―3で岡山東商に逆転勝ち。学芸館は8―3で岡山工の好右腕を攻略し、倉敷商は6―3で翠松を破った。
第9日の18日は両球場で3回戦残り4試合が行われ、8強が出そろう。
▽3回戦
城東が激戦制す
城東
0110000020003|7
1010000200001|5
光南
(延長十三回、十三回からタイブレーク)
▽三塁打 岡野、中西▽二塁打 仲達、岡田、槙野、冨田▽捕逸 斉藤
【評】城東が激戦を制した。タイブレークの十三回無死一、二塁から槙野の左翼線二塁打、清板奏の左犠飛、冨田の左越え二塁打で3点を勝ち越し。2―4の九回は岡田の右中間二塁打などで追い付いた。主戦槙野と左腕清板奏の小刻みな継投が実った。
光南は大会最多に並ぶ21残塁。十三回は1点を返しなおも無死二、三塁の好機を生かせなかった。
関西、土壇場に底力
関西
000000104|5
000001101|3
岡山東商
▽三塁打 池田▽暴投 長谷川
【評】関西が土壇場に底力を発揮した。1点を追う九回、3四球の無死満塁から代打安田の右前同点打、続く大島の中犠飛で勝ち越し。さらに薮本の右前適時打などで突き放した。先発の左腕岩井が5回1安打無失点に抑え、その後は継投でしのいだ。
岡山東商は六回に那須、七回は池田の適時打でリードしたが、12与四球が響き最後は力尽きた。
学芸館したたか勝利
学芸館
000213002|8
000010002|3
岡山工
▽三塁打 宇地原▽二塁打 辻、戸坂▽暴投 辻、人見3
【評】学芸館は6安打で8得点。8四死球や6盗塁を絡めしたたかに攻めた。四回は四球で出た勝楽が盗塁と暴投で三進、宇地原が先制三塁打を放ち、内野ゴロの間にもう1点。六回は辻、白鳥の適時打で3点を加えた。左腕辻は要所を締め、7回2/3を1失点。
岡山工はエース人見が173球の力投も暴投や野選が失点に絡んだ。二回無死一、二塁などの先制機をものにしたかった。
倉敷商3戦連続2桁安打
倉敷商
112010001|6
000000012|3
翠松
▽本塁打 佐々岡
▽三塁打 藤森旭▽二塁打 西川2、藤森旭、藤原想▽暴投 長谷川
【評】倉敷商は3戦連続の2桁13安打。一回に主砲藤森旭の中前適時打で先制すると、2―0の三回は西川、藤森旭、品田が3連続長短打で2点を挙げ、リードを広げた。藤森旭は3安打3打点の活躍。先発和田は5回無失点の好投を見せた。
翠松は守備のミスも絡んだ序盤の失点でペースをつかめなかった。打線は八回に1点を返し、九回は代打藤原想が2点二塁打を放ち、意地を見せた。