長崎県ふるさと納税 過去最高132億円超 2021年度

2021年度ふるさと納税 県内自治体別寄付額

 総務省が29日発表した、ふるさと納税制度での2021年度寄付額によると、長崎県は県と21市町合わせて132億3468万円で、08年度の制度開始以来最高となった。このうち県と8市町がそれぞれ最高額を更新。県税務課は「各市町が返礼品やサイトの充実を図る努力をしているのが要因ではないか」とみている。
 寄付件数も74万6803件で過去最多となった。
 市町別の最高額は佐世保市の20億5979万円。15年度の26億4760万円には届いていないが、件数は11万6696件でこれまでで最も多かった。東彼波佐見町は20億3795万円、8万2870件で、額と件数のいずれも過去最高・最多だった。
 長崎市と島原市は初めて10億円を超えた。このほか最高額となったのは諫早、五島、西海、雲仙各市と東彼川棚町。
 県への寄付額は2億8673万円で前年度からほぼ倍増。件数も1万3252件で約2.3倍に増えた。同課によると、情報を掲載するサイトを増やし、返礼品も約750種類に拡充した効果が出たとみられる。県内でも返礼品の種類が多い市町ほど、寄付額が多い傾向にあるという。


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