四国総体 “男子団体初V” 瓊浦バドミントン部が凱旋 さらなる飛躍へ一丸

生徒らの拍手に迎えられて入場する瓊浦の選手たち=瓊浦高体育館

 四国各地で開催中の全国高校総合体育大会(インターハイ)のバドミントン男子団体で長崎県勢初の優勝を飾った瓊浦の選手たちが29日、長崎市の同校に凱旋(がいせん)した。部活動中だった他競技の生徒ら300人以上が体育館に集まって祝福。学校一丸でさらなる飛躍を誓った。
 バドミントンは24~28日に徳島県で開催。第4シードの瓊浦は準々決勝までストレート勝ちすると、準決勝で大会最多12度の優勝を誇る埼玉栄を破り、決勝は春の全国選抜大会準決勝で敗れた高岡第一(富山)に雪辱した。個人もダブルスの櫻井煌介・南本和哉組が準優勝、シングルスの奥野天斗が8強入りした。
 この日、拍手で迎えられた選手たちは優勝旗やトロフィーなどを手に、他の生徒らがつくる花道を通って入場。顧問の森貴浩教諭が「長年の悲願だった優勝。多くのサポートのおかげで力を出し切ってくれた。初心に戻り、今年以上のチームをつくっていきたい」とあいさつし、櫻井主将が「みなさんの支えがなかったらここまで来ていない」と感謝を述べた。
 渡川正人校長は「本当に感動的で、涙が出る試合をたくさん見せてくれた。心技体のうち、特に心の部分、精神力が素晴らしかった。これからインターハイに出る選手、それぞれの目標がある各部、生徒たちにも力をくれた」とねぎらった。
 既に新チームが始動している部活動も多く、同じく強豪で知られる男子ハンドボール部の大田一輝主将(2年)は「刺激になった。自分たちもバドミントンに負けないように頑張って全国で結果を残したい」と決意を新たにした様子だった。


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