とうきょう総文 閉幕 長崎西 自然科学部門(生物)で最優秀賞 放送部門 大村高3年 尾﨑さん優秀

自然科学部門(生物)で最優秀賞に輝いた長崎西高生物部の石橋さん=東京都文京区、文京学院大

 東京都内で開かれた第46回全国高校総合文化祭(とうきょう総文2022)は最終日の4日、自然科学部門(生物)で、ハエの仲間の昆虫ハナアブの飛翔に関する研究成果を報告した県立長崎西高生物部が最優秀賞に輝いた。放送部門では県立大村高3年の尾﨑美雨さん(18)が、アナウンスの最高賞にあたる優秀賞(8人)を受賞。音声で郷土について発表するオーディオメッセージでも、県立長崎工業高が優秀賞(4作品)を獲得した。
 自然科学部門は2、3の両日に実施した生物、化学など各分野の審査結果が発表された。長崎西高生物部は、ハナアブのホバリング(羽ばたきながら空中にとどまる動作)の能力の高さに着目。手作りの解析装置を使った実験などを通じて、これまで注目されなかった「翅基片(しきへん)」(羽の付け根にある別の小さな羽)が重要な役割を果たしていることを突き止めた。発表者の同校3年、石橋侑葉さん(18)は「生物だけでなく多様な分野を横断した研究方法が評価されたと思う」と喜びを語った。
 放送部門は3、4の両日に計4部門のコンテストを実施。尾﨑さんはコーヒー栽培を手がける長崎スコーコーヒーパーク(大村市)の魅力をまとめた原稿を発表。長崎工業高は「つかってみゅーで、長崎弁」と題し、方言が持つ可能性について投げかけた。
 パレード(7月31日)とマーチング・バトントワリング(2日)の両部門に出場した県立佐世保東翔高はグッドパレード賞、講評者特別賞を2年連続で受賞。4日は合唱や吟詠剣詩舞などの部門でも本県代表が活躍し、将棋部門の男子個人戦に参加した県立佐世保南高2年の柏木智成さんは5位入賞を果たした。
 31日開幕したとうきょう総文は、5日間で約2万人の高校生が参加し閉幕。来年夏の全国高総文祭は鹿児島県で開催される。


© 株式会社長崎新聞社