海星初戦へ 両監督に聞く 「僅差で守り勝つ」海星・加藤監督 「先制点で勢いを」日本文理・鈴木監督

 長崎県代表の海星は8日に日本文理(新潟)との初戦に臨む。相手は2009年夏に準優勝し、今年はプロ注目の右腕を擁する実力校。決戦を前に海星の加藤慶二監督と日本文理の鈴木崇監督に相手の印象や意気込みなどを聞いた。

 -相手の印象は。
 加藤 (前回対戦した)20年前もそうだったが、個々の能力が非常に高い。
 鈴木 長崎大会の準決勝、決勝を映像で見た中では、ピッチャー中心に堅守が目立っている。

 -警戒する選手は。
 加藤 やはり田中投手。彼を気持ち良く投げさせてはいけない。
 鈴木 投手の宮原、向井君。打線は1、2番が四球で多く出塁し、丸本、森、西村君のクリーンアップで総打点の半分以上を稼いでいる。

 -理想の試合展開は。
 加藤 田中投手を攻略できればと思うが、現実的には厳しい。長崎大会でも掲げてきたように、2点以内に抑えて、何とか3点以上取る。僅差のロースコアを考えている。
 鈴木 先制点が重要になる。甲子園は勢いのつく場所。自分たちのいいところを序盤から出せれば。

 -キーマンは。
 加藤 点数はあまり取れない中で、守り勝つために向井、宮原の2人。どちらが先か後かは分からないが、彼らがどれだけ文理打線を抑えられるか。打では森。
 鈴木 田中が一、二回をどうしのぐか。今回は竹野、田中、玉木と3人を中心に昨夏を経験しているのがチームの強み。

 -意気込みを。
 加藤 とにかく失点を最大限防ぐことが大事。
 鈴木 体調を万全に。思い切ったプレーができるよう準備したい。


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