盆花、夏野菜など多彩 地元産品ずらり ひすい食彩館15日まで「お盆フェア」

 糸魚川市東寺町1のひすい食彩館で15日まで、各種盆花や旬の夏野菜、果実など地元農産物を多数取りそろえた「お盆フェア」が開かれている。

地元生産者によるアスターやトルコギキョウなど盆花が店舗前にずらりと並んだ(12日)

 11日から13日までの3日間は午前8時30分から営業開始。例年、同フェア期間中のピーク日となる12日、開店前から盆花などを目当てに早めに来店する客の姿が見られた。店内と店舗前にはアスターやトルコギキョウ、オリエンタルユリなどが色とりどりにずらりと並んだ。市内の70代男性は「花がたくさんあるうちに来ようと思って。いつもの年より帰省する親戚は少ないけど墓参りに行くので」とお供え用に選んでいた。
 生産者も次々と花を納品。同市寺島の女性(83)は「今年は猛暑が続いて毎日の水やりが大変。何とかお盆にきれいに咲かせることができた」と額の汗を拭った。本間守店長は「暑さの影響で農産物は全般に出回る時期が前倒しになっている。お客さまも新型コロナの影響で分散傾向か、盆前の通常の休日に訪れるなど前倒しの動きが見られる」と話した。
 糸魚川産の味を求める人も多く、大阪府から観光で訪れた女性(50)は「前に来た時に買った枝豆がおいしかったのでまた食べたくて。お土産用にも買っていきたい」と楽しみに立ち寄った。他にもメロンやスイカ、越の丸茄子、オクラなど新鮮な素材が販売され、来店のピークにスタッフ総出で対応した。

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