カンニング竹山、戦争を伝えることの難しさについて語る「地獄絵図なところが忘れられていく怖さ」

15日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)で、お笑いタレントのカンニング竹山が、戦争を伝えることの難しさについて語った。

番組ではパーソナリティの赤江珠緒が『朗読・絵本で読む戦争』(同)で、戦争に関する本の朗読をした話をしていた。

そのことに関連し、ラジオの放送日が8月15日の終戦の日ということで、竹山も戦争の話題を出し「戦争のこと、難しいね。今日朝インタビュー記事に答えてしゃべってたんだけど、ちょっと戦争の話題にもなったりして、難しいって言葉で片付けちゃいけないけどさ」と戦争を語り継ぐ難しさについて触れた。

竹山は「戦争を知らないじゃん僕ら。で、戦争を知ってる人って数もの凄く少なくなっちゃってるじゃん。当時10歳の人でも80(歳)過ぎとかになってるし、20代の人って100歳くらいになっちゃってるでしょ」と語る人が高齢化していることに言及し、「我々も聞いてきてるけど。なんて表現したらいいかな…、大まかな戦争ダメってあるじゃん。でもそこには細かい悲しみとか酷いこととか、人間として許されないこととかが世界中でめちゃくちゃある訳じゃん、でも、なんかここのところって忘れられていくじゃん!」と段々と当事者として伝える人が少なくなり、戦争の残酷さ悲惨さなどのイメージが薄れていきつつあると語った。

このイメージを年々共有出来なくなることに関して竹山は危機感を覚えるようで、「一番酷いことを、された・したというのを忘れて『戦争怖いね~、爆弾落とすからダメね~』みたいなことだけ残っちゃってるから。また人間って…たぶん応仁の乱終わった後もみんな戦争やめようって言ったと思うんだよ。でもまた何年かあるとやっちゃうじゃない… その繰り返しになってるから、またそうなっちゃうと怖いなって、なにが怖いかというと一番ひどいとこ、地獄絵図なところが忘れられていく怖さ」と再び同じような悲劇が繰り替えされるのではと話したのだった。

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