25年高校総体 岡山で7競技実施 バレーボールや柔道 県教委が発表

 岡山県教委は19日、2025年夏に中国5県を舞台に開催される中国インターハイ(全国高校総体)で、県内ではバレーボール(女子)や柔道など7競技を行うと発表した。

 ほかに県内で実施するのはバスケットボール、空手、ハンドボール、ソフトボール、ボクシングで、開催地は岡山、倉敷市など計5市。会場となる施設や詳細日程は今後、各自治体や競技団体と立ち上げる準備(実行)委員会で決める。県高体連の高取俊明理事長は「自治体をはじめ、関係機関と協力しながら競技面、運営面とも素晴らしい大会になるよう力を尽くす」と話した。

 25年の中国インターハイは7月下旬から約1カ月間、広島県を主会場に29競技を実施。岡山県以外では島根県で体操、バレーボール(男子)、レスリング、フェンシング、なぎなた、カヌーの開催が決定している。残る17競技は広島、鳥取、山口の3県で現在調整しており、秋までに開催地が決まる見通し。サッカーは酷暑を避けるため、男子は福島県、女子は北海道が会場となる。

 中国地方でのインターハイは1968年を皮切りにこれまで6度開催。前回2016年大会の主会場となった岡山県では陸上や剣道、ソフトテニスなど9競技が行われた。

最高の目標になる 関係者ら歓迎の声

 25年中国インターハイの岡山開催7競技が発表された19日、岡山県内の競技団体関係者は歓迎し、本番での活躍を期した。

 「最高の目標になる。岡山でやるからには負けられない」と意気込むのは、バレーボール女子で1977年の岡山インターハイなど過去3度の優勝を誇る就実の西畑美希監督。2連覇した今年1月の全日本高校選手権は無観客で行われ、「やはり寂しかった。地元の観客の前で優勝し、喜びを分かち合いたい」と3年後を見据える。

 ソフトボールの県勢は近年、年代を問わず全国大会で存在感を発揮している。県協会の金田恵征強化委員長は「中学生にとっては大きなモチベーションになる」とし、2025年度の主力となる中学2、3年生の強化に協会を挙げて取り組む考えだ。

 女子団体で昨年、創志学園が岡山勢初の頂点に立ち、今年は男子団体で作陽が準優勝した柔道。県内で両校の力が抜きん出ている中、県高体連柔道専門部の森本敏之委員長は「全国舞台に進めるチャンスが広がり、他校の意欲も高まる」と開催地に与えられる出場枠の意義を強調。その上で「競技人口の増加につながってほしい」とほぼ半世紀ぶりとなる地元開催に期待を寄せた。

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