石を持ち上げ力比べ「力石総社」 最高180キロ、200人競う

歯を食いしばって横綱力石を持ち上げる参加者

 総社市総社の総社宮で28日、石を持ち上げて力比べする催し「力石総社」が開かれた。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの開催となり、県内外の力自慢約200人が競った。

 境内に1貫(3.75キロ)から横綱力石(180キロ)まで23種類の石を用意。地面から10センチ以上、10秒以上持ち上がれば、より重い石へ進むルールで男女別に行った。参加者は声援を背に顔を紅潮させて力を振り絞った。

 男性は横綱力石まで到達した13人が持ち上げた時間を競い、約30秒と最も長かった岡山市北区、会社員香西和義さん(65)が6回目の優勝。女性は30貫(112キロ)を成功させた総社市、支援学校教員光畑明美さん(41)が15回目の栄冠を手にした。

 12貫(45キロ)を持ち上げた総社市立山手小5年の男子(11)は「来年は15貫(56.3キロ)を達成したい」と話した。

 力石総社は、巡業に訪れた力士が江戸末期奉納の石で力比べしたとの言い伝えを基に、1994年から毎年開いている。

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