「中華そば一力」が新横浜ラーメン博物館に再び登場 ミシュランが認めた福井県敦賀市の老舗、9月2日から

「中華そば一力」のラーメン

 福井県敦賀市の老舗ラーメン店「中華そば一力」が9月2~22日、2024年でオープン30周年を迎える「新横浜ラーメン博物館」(横浜市)のプロジェクト「あの銘店をもう一度」の第4弾として、同館に出店する。全国各地の有名店が軒を連ねる“ラーメンの聖地”で、初出店以来13年半ぶりに敦賀の味が提供される。

 同館は1994年3月にオープンした人気施設で、現在ラーメン店は7店が営業している。30周年に向けた同プロジェクトは7月にスタート。過去に出店した約40店舗が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店する。

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 中華そば一力は1958年開業。屋台から始まり、77年に現在の敦賀市中央町1丁目に店を構えた。豚骨と鶏がらをベースにした豚骨しょうゆのスープやもちもちした麺が人気で、週末はもちろん、平日も行列ができる。

 北陸3県の飲食店や宿泊施設の格付け本「ミシュランガイド北陸2021特別版」にも、星は付かないが、ミシュランの基準を満たした料理を提供する店「ミシュランプレート」として掲載された。

 同館の担当者によると、北陸3県で出店したことがあるのは同店だけ。「屋台時代から長い歴史を持つお店で、地元はもちろん県外の人からも愛されている。ラーメンは前回の出店時から改良が加えられ、より深い味わいに進化している」と評価する。

 2代目店主の菅井宏治さん(57)は2度目の出店について「非常に光栄なこと」と喜び、北陸新幹線敦賀開業に向けて「ラーメンを通してわが町をPRしたい」と意気込んでいる。

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